朝焼けと、5歳の世界
海の日の朝4時半。
息子が自分から目を覚ました。
窓の外を見ると、地平線から真っ赤な太陽が、ものすごいパワーで顔を出していた。
「今日はランニング行く?」
そう聞くと、
「ランニングは疲れるから、お散歩がいい。」
「ストライダーでママを追いかけるのも疲れる。」と言う。
それなら、森までお散歩して、朝ごはんを食べよう。
そう思って準備をし、外へ出て歩き始めた。
はじめはるんるんで歩いていたが、森が見えた瞬間、息子の足が止まった。
「森は怖い。」
「暗いし。」
「帰りたい。」
私は普段、朝ランニングにあと、この森でヨガを楽しんでいる。
大好きな場所。
でも、5歳の息子には全然違う世界が見えていた。
少し歩くと、木の隙間から朝日が見えた。
すると息子が、
「太陽が見えると安心する。」
と言った。
その言葉が、とても印象に残った。
太陽の見える場所まで走って行き、ちょうど空いていたテーブルで朝ごはん。
蚊取り線香を焚いて、ゆっくり食べた。
でも息子は、
「このあと何するの?」
「つまんない。」
「怖い。」
「早く帰りたい。」
を連発。
虫も怖い。
人がいないのも怖い。
朝5時の森は、息子には不安な場所だったみたい。
ちょうど虫取りに来た親子が現れると、少し安心した様子。
私はいつも森ヨガをしているので、一緒にヨガをやってみようと思った。

でも、それも、つまんない。
で終了。
そっかあ。
でも一つ提案してくれた。
「シャボン玉があったらいい。」
と。
ミミズを見つけて一緒にあそんでみて、少し楽しくなったが、感想を聞くと、
「気持ち悪い。」
そっかあ。
私には、楽しくて、癒やしの森。
でも息子には、暗くて、静かで、怖い森。
同じ場所にいても、見えている世界はこんなにも違うんだ。
今日は、息子と森へ行ったというより、
5歳の息子が見ている世界を、少し見せてもらった朝だった。
そんな海の日の朝でした。


